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震災被災地域(児童館等)視察・調査 第一次(岩手・宮城)報告書 復興支援プロジェクト(東日本大震災・熊本地震) | 児童健全育成推進財団

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全文

(1)

震災被災地域

(

児童館等

)

視察・調査

第一次

(

岩手・宮城

)

報告書

2011.4.12

実施主体

:

財団法人児童健全育成推進財団

《災害支援プロジェクトチーム》

(2)

【視察・調査の概要】

.

内容

3

11

日東日本大震災を受け、

育成財団では特に深刻な被害があった地域の児童館に従前

の機能が復旧する当面の間、

全国ネットワークを活用した独自の支援活動を行うことを発表

した。

本震から約

1

ヶ月が経ったところで、

現状とニーズを把握するため現地踏査を実施し

た。その概要は別紙の通り。

.

(1)

被災地域の児童館の状況確認、

(2)

児童館の活動状況、および関係者ヒアリングによるニーズ調査

(3)

避難所等における子ども・子育て関連のニーズ調査

(4)

その他、連携機関・団体・関係者との情報交換

.

行き先

岩手県

(盛岡市、釜石市の一部)

宮城県

(気仙沼市、登米市、栗原市、亘理町、柴田町、名取市、岩沼市、仙台市の一部)

.

平成23年4月7日(木)~11(月)

.

派遣職員

鈴木一光

(

理事長

)

依田秀任

(

事務局長

)

高木栄一

(

事務局統括補佐

)

阿南健太郎

(

広報部・業務部課長

)

平成23年4月7日(木)

岩手県

1.

岩手県庁

児童家庭課

2.

岩手県社会福祉協議会

情報収集、「いわて子どもの遊び応援隊」調整(物資等)

※未明に強震、広域で停電

平成23年4月8日(金)

岩手県

※前夜余震の影響による停電等のため「いわて子どもの遊び応援隊」中止

(3)

【釜石市】

1.

釜石市災害対策本部(シープラザ釜石)

2.

釜石市教育センター

情報収集

3.

釜石市上中島児童館

(釜石市内の児童館の状況について)

栗林児童館(幼児型)かろうじて無事。H23年度からは幼児・学童型に移行。

鵜住居児童館は流失。学童は、甲子小の学童保育(NPO運営)に一部受け入れをお願いし、

児童館スタッフも応援に入っている。

唐丹児童館、箱崎児童館は流失。

上中島児童館は特段の被害は無いが、前日の余震で壁などに亀裂。

職員の人的サポートは大丈夫ということが、臨時職員などが減っていてギリギリな部分もあり。

流出した児童館では、何もないので再開するための資機材は必要。

現在のところ、幼児型児童館は預かりを停止し、職員は上中島児童館で再開の準備をしている。

被害の有無、家族を失った子ども、いろいろな子どもたちが混ざっている。児童館の状況がわかる心

理の専門家が必要。

いわて子どもの森に各地から寄せられたおもちゃ物資を届けた。(以下の避難所も同様)

この他、体育館や学校の避難所を訪問した。

平成23年4月9日(土)

宮城県

(第1調査班)

【仙台市】

1.

宮城県災害ボランティアセンター

2.

仙台市将監児童センター

情報収集

(第2調査班)

(4)

市内児童館は5館すべて休館中で、当日現在開所予定なし。

そのうち鹿折児童館は、津波・火災により全壊。被災の激しい地区には入れず、下記2館のみ

視察することができた。

1

.気仙沼市赤岩児童館

外観上、特に被害はない模様。休館中。現在は情報集約するセンター機能。

2

.気仙沼市古町児童館

外観上、特に被害はない模様。休館中。

偶然、児童厚生員にお会いすることができたのでお話を伺った。

今後の活動について、避難所での子どもたちの様子など。後方支援していく旨をお伝えした。

3

.気仙沼市市民健康管理センターさわやか

(

災害ボランティアセンター設置

)

情報収集

【登米市】

4.

登米

(

とめ

)

市登米

(

とよま

)

児童館

3/11~15まで避難所になった。子育て家庭を中心に51名が一時避難。

登米児童館の被害はほとんどなかった。児童クラブ30名。

(5)

【栗原市】

6.

栗原市高清水児童館

(

放課後児童クラブ運営

)

休所中。児童館の敷地外周の外壁が本震・余震により崩落。視察時には改修工事中だった。

※夕方、強い余震発生

平成23年4月10日(日)

宮城県

【亘理町】

1.

亘理町役場

保健福祉課

情報収集

2.

亘理町中央児童センター

(

給水所設置

)

外観は特に被害なし。

物資集積や給水所となっている。朝からポリタンクなどを持った地域住民で行列ができている。

津波の被害を受けた荒浜児童館、吉田西児童館の児童クラブ児童を受け入れている。

(6)

3.

亘理町荒浜児童館

壊滅的被害。児童館も全壊。

建物に張られた危険度判定結果の赤い紙で、かろうじて児童館と特定することができる。

(7)

【柴田町】

4.

槻木

(

つきのき

)

児童館

基礎部分の鉄筋歪曲、児童館玄関前地盤沈下、床・壁面亀裂等の損傷あり。 休館の模様。

5.

船迫児童館

屋根瓦崩落。応急処置の状態。「しばらく休館」「立ち入り禁止」の張り紙あり。

【岩沼市】

6.

岩沼市東児童館

床上浸水のため使用不可。 調査時はすでに館内清掃済み。

児童クラブの子どもは、市内の他の3館(西・南・北)で分散して預かっている。

(8)

【名取市】

7.

館腰

(

たてごし

)

児童センター

震災直後より避難所となっていたようだが、視察時には避難所は解消されていた。

隣接する小学校の体育館に避難者が生活。

8.

閖上

(

ゆりあげ

)

児童センター

全壊。プレイホールに漁船が突っ込んでいる。壊滅的被害。

このほか、栗原市1館、亘理町1館、仙台市3館を訪問。大きな被害は無いように見えた。

(9)

避難所の子どもは身体を思いっきり動かす機会が枯渇。

児童館でも「災害あそび」「津波ごっこ」をする子どもも見うけられる。

被害の少なかった市内の児童厚生員をうまく動けるといいが・・・。

育成財団にはその後方支援をお願いしたい。

※深夜から未明にかけて余震が続く

平成23年4月11日(月)

宮城県

1.

宮城県子ども総合センター

(

宮城県児童館連絡協議会事務局

)

情報交換、および今後の対応についての協議等

塩釜市藤倉児童館は津波ではなく、地震で倒壊したとの情報。

夏休みの企画などについて情報交換

2.

財団法人仙台ひと・まち交流財団

情報交換および今後の対応についての協議等

中野児童館は全壊。岡田児童館は床上浸水したが、現在開館している。

避難所になっている市民センター併設の児童館がいくつかある。(高砂児童館、福室児童館、田子児童館)

鶴ケ谷児童館、黒松児童館は別場所にて活動を再開。

4.

NPOみやぎ・せんだい子どもの丘

「子どもの笑顔元気プロジェクト」について情報交換

※夕方、福島県内陸部で強震発生

(10)

震災被災地域

(

児童館等

)

第一次視察・調査

所感

1.

総括

(1)

まだまだ避難者の生理的欲求を充足する段階で、ライフライン復旧が先決である

①やみくもに物資を送ることはしないほうが親切である。

②子ども・子育て関連に特化して支援できる状況ではない。

③売名的行為やパフォーマンスには付き合わないこと。

④「早く」も大切だが「長く」支援することが大切である。

⑤実施する時期、場所、内容などをしっかり練りこんで、児童館らしい支援となるよう企画する。

(2)

同じ自治体であっても、ちょっとした地形の違いで被害の度合いが異なる

①生活物資すら一部ではまだまだ足りない状況。

②甚大な被害を受けた地域では、遊びやイベント活動の実施は時期尚早。

(3)

被災した地域や人々のニーズ、必要な支援内容は、日々刻々と変化している

①支援活動が「善意の迷惑」とならないよう、被災地にとって意味ある支援をおこなうことが重要。

②「したい」側の気持ちより「される」側の気持ちを優先する。

③被災地のニーズと支援者の希望をしっかりマッチングする必要がある。

④既存のボランティア・NPOの活動と競合しないように配慮が必要。

2.

今後の課題

(1)

具体的な支援物資の提供検討

①岩手・宮城ともに沿岸部から中心部(盛岡・仙台)まで遠く、車は必須。

②期間・数量等の情報を把握しリスト化。被災地域の児童館職員にピックアップして活用してもらう。

(2)

具体的プログラムの提供検討

①人的支援について現地での宿泊などの確保は難しい状況。

②余震がまだ続いており、二次災害の危険性もあるため、誰でも入れる状態ではない。

③お菓子と遊びの移動児童館車両の可能性を模索。

(3)

子どもの心理面での支援方法

臨床心理士や看護士、福祉・教育系大学の先生方等、専門家との連携が必要となる。

(4)

児童厚生員や指導員等、大変な状況下にある現場の支援者への支援方法

①児童館職員など子どもに関わる専門職のケアが必要になってくる。

②子どもたちを支援する地元のNPOやボランティア等、「支援者支援」も活動のポイント。

(5)

その他

①資金、拠点、遊具などの物資など、協力団体の募集検討。

②現地からの情報ルートの確保が重要となる。

③今後、福島県内の情報収集をしなければならない。

参照

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